皆さんこんにちは。よねるそんです。
とうとうBIGレースが近づいて参りましたね。
今年はやはり日本VS海外じゃないでしょうか。
昨年、世界No1ホース、イクイノックスが衝撃の勝利を納め引退したあのレースから1年。
2023年ジャパンカップがロジンワールドベストレースを受賞し世界で最も格式の高いレースに選ばれました。
そんな素晴らしい賞を受賞したジャパンカップに今年は世界のトップホース達が日本へ来てくれました。
まずは出走馬の解説から。
出走馬・枠順

今回、日本馬11頭、海外馬3頭。その中でもG1馬が10頭と豪華な顔触れとなりました。
興味深い話…
注目馬の解説の前に小ネタといいますか、今回よねるそんが興味深い点が1つありまして…
それが「育て親なのか産みの親なのか」についてです。
今回アイルランドからオーギュストロダンが来日してきましたが、こちら注目してもらいたいのが血統。
オーギュストロダンの父が日本近代競馬の結晶 ディープインパクトなんです。
そんな血統面からも注目されている1頭ですが、比較したい馬が1頭いまして…
それが今回出走するシンエンペラーです。
こちらは日本で育てられた海外馬でして…。仏ダービーと凱旋門賞を制したソットサスの全弟なんです。
そんな血統面からも期待されていた今年の凱旋門賞でしたが結果は12着。
基本凱旋門を走るような馬は日本の馬場では好走できません。求められる適性がまるで違いますからね。
シンエンペラーはそんな凱旋門で走れるような血統ながら2歳の頃からその能力を遺憾無く発揮し、今年の日本ダービーでは3着と高速馬場で本来適正のないシンエンペラーが日本の馬場で好走しているんです。その理由として、やはり日本での育成によるものなのか…。そういった意味でも今回のオーギュストロダンとシンエンペラーの「血統の関係性」「育て親なのか産みの親なのか」についてとても興味深く見たいなと思っております。
雑談が少し長くなってしまいましたが、さっそく注目馬の解説に入りたいと思います。
注目馬解説
まず解説したのはやはりこの馬アイルランドのオーギュストロダンです。(想定6番人気)

みなさんも気になっているんではないでしょうか。
私はこの馬がジャパンカップに出てきたら絶対に買うと決めておりました。
注目されているのはやはり血統面でしょうか。先ほども話に上がりましたが父ディープインパクト、母ロードンデンドロン。
父ディープインパクトは解説不要でしょう。日本の最強馬は?と聞かれたら真っ先に上がってくる馬ではないでしょうか。
母ロードデンドロンはG1 3勝馬。英オークスでは2着と名牝でございます。
そんな良血に恵まれたオーギュストロダンでしたが、デビュー前からものすごい期待をされておりました。
この馬を担当している厩舎は世界トップクラスの超名門エイダン・オブライエン厩舎。(G1通算400勝、英ダービー16勝)と超一流トレーナーでしょう。
そんなオブライエン氏はこのオーギュストロダンに並々ならぬ期待を寄せていました。
デビュー前から「彼の動きはとても良く、目を見張るものがある。私が見てきた馬で最も特別な馬だ。」と明かすほど期待を寄せておりました。
デビューから4戦全てを1番人気で迎えたこの馬の初G1は決して万全な舞台ではありませんでした。
4戦目フューチャリティT(G1)は馬の状態は万全だが重馬場の心配があった。レース直前まで回避するか悩むほどに。
ですがオブライエン氏は出走を決めオーギュストロダンをターフへと向かわせました。
結果は1着。

「何もかもが向かなかったが、それでも勝った。」とオーギュストロダンの素質を絶賛しておりました。
3冠が期待されて向かった英2000ギニー。こちらではゲートの出が遅く道中ビッタリマークされ閉じ込められ12着と大敗。それでもオブライエン氏は変わらずオーギュストロダンへの信頼は揺るぎませんでした。
そして迎えた英ダービー。オブライエン氏は「ここを目指して作ってきた。」と強気の発言。レース当日は2番人気。運命の1戦を迎えました。
結果は見事に1着。悲願のダービー制覇。
オブライエン氏は「彼は日本史上最強の種牡馬によって最高のガリレオの牝馬から生まれた。私たちが見てきた馬の中で最も特別な馬だと思う。」と明かしここでも絶賛しておりました。
このダービー制覇によりディープインパクト産駒は初年度から13年連続クラシック制覇という偉業を成し遂げました。
そんなオーギュストロダンが次に狙うのはダービー・ダブル。愛ダービー制覇との2冠でした。
ここでは圧倒的な1番人気1.3倍でこのレースを迎えました。
レースは4番手内を追走しベストポジションで直線ではラクラク抜け出し余裕の1着でダービー・ダブルを達成しました。
次の目標は過去7頭しか達成していないハットトリック達成 キングジョージ制覇でした。
ここでは強豪古馬達も参戦する中、この中でも1番人気に押されたのがオーギュストロダンです。
レースは3.4番手の絶好ポジションを追走するも最後の直線で歩様が乱れ大失速。結果は最下位。
オブライエン氏は「何があっても言い訳はしない。最後まで力が持たなかった。」明かした。英ダービーで負かした馬が3着だったことから力負けではない事は明白でした。
今年のキングジョージも5着に敗れてしまいました。
オーギュストロダンは早熟だったんじゃないかと囁かれる声もありますが、これには明確な敗因があるとおもってます。
キングジョージが行われるアスコット競馬場は適正の分かれる物凄くクセのある競馬場です。

このようなおにぎりみたいなコースなんです。高低差は驚きの22メートル(今回の東京競馬場2.7メートル)8倍以上あります。それくらいタフなコース形態なんです。適正も分かれますよね。
オーギュストロダンは父ディープインパクトということもあり限りなく日本馬寄りの馬だと思っています。
キングジョージ向きの馬ではない。という事です。
今回出走してくる今年のキングジョージ勝ち馬のゴリアットはある意味逆の評価をしています。
そしてオーギュストロダンの父ディープインパクト産駒の東京芝2400mでは現種牡馬最多勝利数を誇っています。
馬体重は450kg前後と比較的小柄な部類かと思います。そんなディープインパクト譲りの馬体ながら海外の61キロなどの斤量を背負って走ってるわけです。父の地元、日本で恵まれた馬場、58kgの斤量、最強の鞍上。今回は注目せざるを得ない1頭ではないかと思っております。
次に注目するのは日本の総大将 ドウデュースでしょう。(想定1番人気)

よねるそん現役馬の中で最も好きな馬…。ですが好きと予想は別です。
いいとこも悪いとこも加味して客観的に予想はしていきます。
前走、秋の天皇賞は圧巻の走りでしたね。前半59秒後半のスローペースの中上がり3ハロン32.5…。強すぎる…。
欠点や、いちゃもんをつけて発信する予想家が多いですが、そんな意見は無視して自分の意見を信じるべきです。
昨年からドウデュースは成長しマイラー(1600m)要素が強い馬になったんだ。と聞き飽きるくらい言われてましたね。秋天すら長いとまで言われてました。蓋を開けてみれば桁違いでしたね。

私はそんな意見を多く見かけレース当日も少し半信半疑になっていました。やっぱり長いのかな…。東京もう合わないのかな…。そんな風に思いながらも当日を迎え、自分の予想を信じました。
イクイノックスなんかと比べると戦績も綺麗とは言えないでしょう。ですが信じていれば必ず答えてくれます。
今回は2000mがベストだが2400mは長い。またもやそんな意見が多く飛び交っています。ダービー馬になんちゅう事言うんや。と適正外の馬がダービーレコードなんかで勝てないでしょうが…。
2400mも走れます。
だがしかし今回不安要素がないかというとあります。
枠です。今回3枠3番とかなり内に入りました。その何が懸念かというと、横の枠にブローザホーンとジャスティンパレスがいる事です。
ここの3頭、まとまって脚質は追い込み馬。何より1つ外がジャスティンパレス。この馬はゲートが決してうまくないです。
ジャスティンパレスの鞍上はCデムーロJですので前走よりも中段につける可能性は大いにありますが出遅れた場合はドウデュースと同じポジションかと思われます。
ドウデュースの強みは誰も邪魔できない事だと思ってます。あんだけ下げて、まとめて差し切るなんて並大抵の馬じゃできませんよ。ですが今回真横に同脚質の馬が重なった事での外へ出せないリスクは一定あると思います。
能力で言えば抜けてると思いますが、ここへのリスクは避けては通れないでしょう。
信じるか信じないかはあなた次第…。
と言うことで3頭目にいきましょう。
3頭目はチェルヴィニアです。(想定2番人気)

今年の2冠牝馬チェルヴィニアです。
桜花賞は万全じゃないコンディションと枠順から13着と大敗してしまいましたが、次のオークスでは得意の左回りで挽回の1着。秋華賞では見違えるほど馬が良くなりオークス馬の意地を見せ完勝。
夏を越してもう1ギア上げてきたなと言う印象。
チェルヴィニアをどういう物差しで測ればいんだろうか…みなさんそう思っているのではないでしょうか。
例年の3歳牝馬と比べてどうか。これじゃないでしょうか。
昨年はリバティアイランドが3歳ながら2着に入りましたが、過去好走馬アーモンドアイやジェンティルドンナなどここで勝ってきた名牝と比べるとやはりそこまでの器ではないかなとよねるそんは思います。
ですが経過は順調でして追い切りは美浦組ではダントツで仕上がっていたと思います。
オークスを見ると少し足りないかななんて思いますが、夏を越しての成長分。脚質の自在性。鞍上はルメールJと好走してきてもなんら不思議はないでしょう。
不調が続いているルメールJですが東京の2400mは流石に切れませんね。
ひとまず注目馬解説はこの3頭。
長くなってしまいましたが海外の強い馬達がきてくれましたが、そのおかげで馬券は厄介ですが予想する楽しさも倍増しましたね。
みなさんいいジャパンカップになることを祈っております。
明日最終見解を出しますのでぜひご覧ください。
長々ありがとうございました。
よねるそんでした。